介護施設には有料老人ホーム、特別養護老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅、介護老人保健施設、その他と様々な種類があります。介護スタッフの仕事内容は、入浴介助、食事介助、おむつ交換等、人の日常を支えるので多岐にわたります。それぞれの施設で対象となる利用者の状態によって変わります。しかし、同等の介護老人保健施設でも事業所によっては仕事内容が違います。ある事業所では、食事に関しておかずは調理師さんが作るのですが、ご飯を炊くこと、お味噌汁を作ること、配膳は介護スタッフの仕事です。いつも身近で見ている介護スタッフが利用者をよく理解しているからということが理由です。
また、そこでは洗濯も介護スタッフが利用者一人分ずつしています。これも利用者との関係を親密にするために行っているそうです。一方ほかの事業所では、栄養士の指導の下、配膳まで調理師が行います。洗濯は、専門の業者に委託しているか、家族にまかせています。法律上、介護士1人で3人の利用者を担当することが決められています。利用者との人間関係の構築を考えれば、先の事業所の考え方も理解はできます。万が一、イレギュラーが起こる可能性もあるので、余裕を持てるようにすべきでしょう。このように介護職の仕事の範囲は、事業所ごとに考え方が違うこともあり、変わります。介護スタッフの負担が大きいものとなったりするので、やりがいとバランスを取って働いていけるか、慎重に考えて職場を選びましょう。